マークニズム宣言

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言語学的新発見:第一報 〜文末のandの正体、突き止めたり〜

Hello! 私は英語が比較的得意で、大学では「英語音声学」という授業を3年かけてじっくり学んだので発音には自信があります。

言語学概論」という、チョムスキー生成文法がメインのとても難しい授業も1年次と4年次の2回に分けてじっくりと取り組んだので、文法も得意です。

2回に分けてじっくり学んだおかげで文法も得意なので、英語文法の新たな考察が途端に降ってきました。以下に説明します。

 

英語だと最後にandが必要!

文中で3つ以上の事柄を列挙する場合、日本語ではそのまま読点で区切れば大丈夫ですよね。たとえば:

私は、ラーメン、餃子、チャーハンが好きです。

などで通じます。しかし、英語だと、最後に上げる事柄の前に必ずand(/or)が入ります。

and は、2つの項目を挙げる場合には「A and B」と述べられますが、列挙するごとに項目間に挟めばよいというわけではありません。

and は最後に挙げる項目の手前にのみ用い、それまではコンマ(, )を打って「A, B, and C」(A、B、それにC)のような形で列挙します。口述ならわずかに間を置くような感じで述べましょう。

My money is to be split among my wife, children, and nephew.
私のお金は妻、子ども、そして甥に分けられる

 例文の訳だと「そして」が入っていますが、まあ訳文ではしばしば原文に合わせて「そして」や「および」が付きますね。でも付けなくてもいいですよね。

 

最後のandは、領収書の“-”と同じ!

これね、気づいちゃったんですが、たぶんね、偽造防止のためにあるんですよ。

というのはね、領収書書くとき、金額の最後に“-”と書きますね。

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これは私がある映像会社に振ってもらった内職で、大量の風俗嬢の顔にフォトショップでひたすらブラーをかけまくったときの報酬です。風俗嬢の顔にブラーをかける依頼があればメッセージください。

金額の数字の末尾に“-”が入っています。これは後で数字を足すことができないように付けられるんですね。

例えば、「13,510円」の領収証の金額欄に「¥13,510.-」と記載されることがよくあります。これが加筆を防ぐ工夫です。頭には「¥」または「金」、末尾は「.-」「-」「円(圓)也」「※」の文字を記載し、頭や末尾に数字を追記できないようにする工夫です。

領収証の書き方ー改ざん防止の工夫|ビジネスフォーマット(雛形)のテンプレートBANK

 英文で3つ以上の事柄を列挙する際に最後の事柄の前に付けるandは、この場合の“-”と同じ役割を果たしているのではないかと私は考えるのです。

というのは、たとえば上記の例文を流用すると:

My money is to be split among my wife, children, and nephew.
私のお金は妻、子ども、そして甥に分けられる。

これ、もしandが無かったら、簡単に後から別の相続人を書き足すことができてしまいますよね。

My money is to be split among my wife, children, nephew, Jack Ma.
私のお金は妻、子ども、甥、ジャック・マーに分けられる。

嫌ですね。大富豪にとってケツ拭く紙にもならないはした金、あげても意味がないですからね。もっとこう、いま困ってる人、たとえば高岡蒼佑さんみたいな人に……高岡蒼佑さんになら分けてもいい。

日本語ならS→O→Vと動詞が最後に来るため、この手の偽造は仕組み上不可能ですが、英語だとこれができてしまう。これが遺産相続の遺言状だったら大変です。なけなしの遺産がジャック・マーの手に渡るなんてとんでもない話です。

これが、最後にandを入れるというルールのおかげで不可能となっている。マーにお金が渡らずに済んでいるんです。言語ってよくできてますね。偉い!

 

と演繹的に核心を突いてしまいましたが、これはあくまで仮説の域を出ません。裏付けとなる文献を見つけたら、ぜひ教えてくださいね。