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強い男が好きならこれを観よ! パーフェクト・ポリネシアン・ムービー『モアナと伝説の海』

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今年の暫定パーフェクト・ベスト・ムービーである『モアナと伝説の海』。強い男の名産地・ポリネシアの魅力を素晴らしい映像美で教えてくれる本作の見どころと、ポリネシアの男たちの強さをお伝えします。

『モアナ』はおしっこムービー

まず、『モアナ』を劇場へ観に行くと、海中放尿シーン2回も見られます。毎回おなじみの本編上映前のショートフィルムでは海に飛び込んだ主人公の膀胱が空になる描写が、本編では主人公モアナが海に手を入れているそばでマウイがおしっこをする場面があります(変態だ)。ディズニーの先端技術で描かれる海中放尿、間違いなく本作の見どころのひとつといえるでしょう。 

ポリネシアンは最強

本作の舞台は南太平洋の「ポリネシア」と呼ばれる地域。おおまかにニュージーランドイースター島ハワイ諸島を結ぶ三角形に収まる数々の小さな島々で構成されており、そこに住むのは、元をたどると東南アジアから渡ってきた人たちなので、われわれ日本人とも遠からぬルーツを持つモンゴロイドの仲間といえるらしい。

ひと口にポリネシアと言っても、地球の表面積のじつに1/6を占める広大な地域でそれぞれ暮らしているわけなのだが、驚くべきはその分布範囲に対する文化の近似性。元は南西のニュージーランドあたりから遠くはハワイまで船で渡った人々なので、身体的特徴も習俗も言語も、タトゥーの柄までも共通するところが多い。

でもって何よりすごいのがその身体能力。ポリネシアの男は「キン肉マン”型の大柄な骨太体型*1」で、「他の人種に比して体重に対する筋肉と骨の比率 が高く、ラグビー、ボクシングなど瞬発性を要求されるスポーツに最適*2」と言われており、戦闘民族としてのポテンシャルはとんでもないものを持っている。

ラグビーや格闘技が好きな人ならご存じだろうが、ニュージーランドマオリ人やサモア人のサイズと腕っ節の強さとタフさは半端なものではない。ラグビー界のスーパースター、故ジョナ・ロムー(トンガ系)や、サモアの怪人ことマーク・ハントの活躍は日本でも有名だ。ポリネシアンは筋肉超人の集まりなのだ。

なのでドウェイン・ジョンソンも最強

本作で半神半人の英雄・マウイの声を当てたザ・ロックことドウェイン・ジョンソンも、母方にサモア系のルーツを持つ。196cm118kg*3、44歳なのに腕が頭と同じ大きさ。超人である。

WWEのスターだけあって堂々たる体躯に加え、この歌唱力だ。彼が数年前に世界一のフィットネス・トレーニング雑誌「マッスル・アンド・フィットネス」でのインタビューで、「体格に劣等感を持つ人は、私やアーノルド・シュワルツェネッガーのような筋肉隆々の俳優を見ると“筋肉だけで演技はサッパリだ”などと腐したがるが、私もアーノルドも、演技ができたから今の成功があるんだ。筋肉がないやつは性格も悪い。死ね」という内容のことを語っていたのだが、その通り、彼はどっちもできるのである。筋肉がないやつは性格まで悪いらしい。確かに死んだほうがよさそうだ。

 あの“ハカ”も見れる

ポリネシアンといえば、ニュージーランド先住民・マオリ族の戦士の踊り「ハカ」も有名。ラグビーNZ代表・通称オールブラックスが対外試合の前に踊ることでもおなじみだ。本作でもマウイがラスボスとの対決の際に披露する。かなり盛り上がるぞ。

ちなみにハカ(Haka)というのはマオリ限定の呼び名で、ポリネシアの各民族には独自の呼び方があり、総称は英語でウォークライ(Warcry)と呼ばれる。じつはトンガ代表やサモア代表、(地理的にポリネシアに含まれないが)フィジー代表も試合前にやるので、それぞれが対決するときはウォークライ合戦になる。これがまた盛り上がるのだ。

トンガ代表とサモア代表のウォークライ合戦。これはちゃんと順番を守ってるけど、興奮した後攻がフライングしてしまう場合もあり、これもまた盛り上がる。

ここではニュージーランドがやっている途中でトンガが始めてしまった。かなり盛り上がるのだが、この時のトンガのウォークライがあまりパッとしないバージョンで(各国いくつもパターンがあり、トンガのウォークライは普段はもっとかっこいいのだ)、最後に1人で納得した感じでチョンと指を差すのがまたパッとしない。

最強はハワイアン?

ポリネシアンは原初的なカヌーで星の位置を頼りに遠くの島々を渡って居住地を広げていったタフな民族。その過酷な船旅によりダーウィン的な淘汰を急速に推し進めていった結果、より遠いところにたどり着いたポリネシアンほど肉体的に強い精鋭揃いであると考えるのが自然だろう。とすると最北端のハワイ諸島に住むハワイ人こそ最強のポリネシアではないだろうか。タヒチからの距離はじつに4,400km。その間を航りぬいたハワイアンが精強でないはずはない。現代でもハワイ出身力士が角界を席巻したのは記憶に新しい。断言してしまうがハワイ人が最強なのだ。

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ハワイ人は最強……

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ハワイ人が最強……

ハワイ人は……

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ハワイ人が……

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ハワイ人こそが……

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最強なのだ……

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